川崎港海底トンネルの設計と施工

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昭和54年に供用開始を予定して施工されている川崎港海底トンネルの設計と施工概要をとりまとめたものである。この海底トンネルは4車線, 幅員7.0m×2,総延長2,180m(うち沈埋部840m)の規模をもち, 川崎地区における港湾機能の拡大と都市環境の改善を目標とする扇島東埠頭計画の一環として計画されたもので, 将来は東京湾岸道路との一体的働きを期待して昭和48年に着工された。本報告では, 1)応答解析を主体とする耐震設計の実施, 2)最大級の上部開放型鋼殻方式の採用, 3)換気塔のトンネル法線外設置, 4)ポンツーン方式による沈設, 5)軟弱地盤上の工事, 6)太径鉄筋D51の使用, などの特色をもつ工事を報告している。特に耐震設計では, 換気所等の建物, トンネルの横断方向については震度法を用い, トンネルの縦方向については地盤の変位を考慮した応答計算を行ったが, 同時にバート法, 模型実験等による検討もなされている。沈埋函の沈設はポンツーン方式によったが, 函位置の確認は地表からの測量と端面探査装置により行い, 着底直前は潜水夫による検査がなされた。

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