掘削工事における止水処理 置換工法・薬液注入工法
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説明
この稿では新しい止水工法を中心として, 止水処理工法についての各種の例を記述している。止水処理工法を大別すると, 薬液注入工法, 置換工法, 強制攪拌工法となるが, このうち強制かくはん工法は種々の問題があるとして省いている。置換工法(ジェットグラウト工法, 以下JG工法と称する)の基本原理は水に高い圧力を加えて, 土粒子の組織を破壊し, 地表に排除しながらできた空間に地盤硬化剤をてん充してゆく工法である。JG工法の実施例としては, 開削工法の止水壁の欠損部を防護した例や, 立杭を掘削する場合のボイリング防止のための底盤改良の例や, PIP杭やBH杭におけるジョイント部の止水例や, トンネルにおける止水例をあげている。薬液注入工法はJG工法に比べて確実性は劣るが, その歴史は古く, 止水壁としても利用されている。その施工法については, 二重管注入工法に関して説明している。二重管注入工法のうちの二重管ロッド注入工法は, ゲルタイムを従来のものでは40秒程度までしか短縮できなかったものを, 5~20秒の間で使いわけることができるようにしたものである。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 23 (4), i-, 1983-12-15
土質工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1540572720304760960
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- NII論文ID
- 110003914971
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles