Studies on the stabilization of the raising seedling for rice transplanter V.On the growth of the rice seedling at 4-5 leaf age in the paddy field.
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- IMABAYASHI,Souichiro
- Fukuoka Agr.Exp.Sta.
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- MANABE,Hisayoshi
- Fukuoka Agr.Exp.Sta.
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- YAMADA,Toshio
- Fukuoka Agr.Coll.
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- KOJO,Seiichi
- Fukuoka Agr.Exp.Sta.
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- KlSAKIBARA,Chiaki
- Fukuoka Agr.Exp.Sta.
Bibliographic Information
- Other Title
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- 水稲機械移植栽培における育苗技術の安定化に関する研究 : 第5報 中苗の本田生育特性
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Abstract
筆者らは中苗の安定栽培技術確立のため,品種,栽培条件を変えて,稚苗に対する中苗の本田生育について検討した結果,おおむね,中苗が稚苗に比べて作柄の安定性や品質の点で有利であることを明らかにした。その根拠としては次のような点が考えられる。(1)稚苗に比べて,初期生育が旺盛で有効茎を早く確保し,分けつ期~出穂期までの1茎当りの生育が良好であり,特に主稈及び高節位の分げつにおいてその差が顕著である。(2)分げつ期以降~出穂期までの乾物生産体制についてみると,葉身に比べて,葉鞘や稈の生育が良好であるため,倒伏に強く,過繁茂になるおそれが少ない。(3)出穂前の蓄積光合成産物が多く,穂ぞろい後の穂への転流量が多い。(4)したがって,中笛は椎苗に比べて,最適籾数の水準が高く,総籾数が同程度の場合は登熟歩合が明かに高い。また,登熟歩合の差は二次枝梗着生頴化数においてその傾向が大きくみられた。(5)以上の点については,品種の草型と関係はなかった。なお,残された問題点としては,本田では葉身の窒素濃度が低くなり易く,特に早植の場合その傾向が著しい。したがって,最適籾数の水準が高いにもかかわらず,籾数の確保が稚苗に比べてやや困難な場合があるので,葉身の窒素濃度の低下を防ぐとともに,籾数確保のための栽培法の改善が必要である。また,育苗については一応の技術は確立されているものの,育苗技術がやや複雑で資材や労力を多く要するので,さらに簡易な健苗育成技術の確立が望まれる。
Journal
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- 日本作物学会九州支部会報
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日本作物学会九州支部会報 53-55, 1981-12-10
日本作物学会九州支部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1540572720370295040
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- NII Article ID
- 110001786426
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- NII Book ID
- AN00387586
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- NDL-Digital
- CiNii Articles