昭和59年度の作況試験にもとづく小麦の生育・収量解析
Search this article
Abstract
昭和59年産小麦の生育収量と気象条件・生育型の関係について検討した。1.冬期の低温により生育が著しくおくれ,穂数は平年を下回った。しかし,生育後半の多照・少雨により稔実・登熟が向上し,1穂収量が増大して多収となった。2.59年は他の寒冬年次に比べ積雪量が多く,低温と共に生育抑制の一因となったと考えられた。3生育前半の2月の生育量や茎数は,その後の穂数や収量に影響をおよぼすことが認められた。4このため,59年は結果的には多収となったものの,生育前半の経過からは極めて不安定な作型であったと考えられる。
Journal
-
- 日本作物学会九州支部会報
-
日本作物学会九州支部会報 73-77, 1985-12-20
日本作物学会九州支部
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1540572720370317184
-
- NII Article ID
- 110001785662
-
- NII Book ID
- AN00387586
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- NDL-Digital
- CiNii Articles