401 MT法の原因診断における主成分分析適用の提案 : マハラノビス距離の主成分分解による項目診断の高速化(OS5 品質工学)

  • 小林,靖之
    帝京大学理工学部ヒューマン情報システム学科

書誌事項

タイトル別名
  • 401 Proposal of Applying Principal Component Analysis for Causal Analysis in MT-method

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説明

マハラノビス・タグチ・システム(MTS)は,多様な対象のパターン認識に活用されている.MTSでは2水準直交表に割付けた項目組合せに従い,信号の項目診断・選択を行なうが,多くの項目数がある場合は直交表サイズが大きくなり計算時間も膨大になる.そこで直交表を用いずに,マハラノビス距離(MD)の主成分分析法を用いる項目診断・選択法を提案する.MDの主成分分解により単位空間の全項目の計算1回で済み,項目診断を高速化できる.具体的には,単位空間データの主成分分解から主成分ベクトルとそのベクトル方向での単位空間データの標準偏差を計算し,単位空間データの広がりが球状になるよう白色化処理することで,MDの意味に対応するように信号データの項目値が補正され,項目ごとのMDへの寄与を評価できる.数値実験の結果,直交表による項目組合せ群から外れて項目寄与を予測しにくい場合に対して本手法は評価できた.

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