泥水固化工法を利用した置換による地盤改良工法
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抄録
泥水固化工法は, 掘削用のベントナイト泥水を, 掘削された溝中でそのまま固化させ, 不透水性の硬質粘土状物質に変える工法で, プレキャストコンクリート板を用いた地中連続壁工法をはじめとする種々の無公害山留め工法に応用, 実施されている。この工法は, また, 地盤改良工法にも応用することができる。本報文では, 地盤改良工法に適用した実施例を2例述べている。1つは, ケーソンを沈設する非常に軟弱な粘性土地盤を, あらかじめ泥水固化工法によって改良し, ケーソンの安定した施工を行った例である。他の1つは, シールド発進部のゆるい滞水砂層を改良し, たて坑内に土砂が流入することを防いだ例である。また, この2つの実施例から泥水固化物の強度に関する問題をとり上げ, 強度発現のばらつきを考慮した強度計画の方法, 実施工上問題となる早期強度, 泥水固化物の施工境界面におけるせん断強さとの一体性などについて, 計画と実施がよく合っていたことを述べている。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 18 (4), xiii-, 1978-12-15
土質工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1540854195281330944
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- NII論文ID
- 110003914452
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles