抗AQP4抗体陰性視神経脊髄炎に対するアフェレシス療法の効果

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タイトル別名
  • Effect of Various Plasmapheresis Therapies for Seronegative Neuromyelitis Optica

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抗体陰性視神経脊髄炎の患者に対して施行した単純血漿交換(PE),選択的血漿交換(SePE),免疫吸着(IAPP)について,治療前後の免疫グロブリンG(IgG),フィブリノーゲン(Fbg),握力,徒手筋力テスト(MMT)の動態を後ろ向きに検討した.IgG除去率とFbg低下率は各々,PEで平均67.1%・平均68.8%,SePEで平均58.1%・平均24.3%,IAPPで38.2%・51.7%であった.PEとSePEでは両握力および全部位のMMTが治療後に改善したが,IAPPでは一部のMMTが増悪した.また複数回のPE施行後に認められた止血不良は,PEとSePEを組み合わせることにより消失した.本症例では,症状の改善にIgGの除去が関与しIAPPよりPEの方が有効であったと考えられた.また凝固因子の保持も考慮したPEとSePEの併用療法といったモダリティの選択も重要であると考えられた.

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