イネ紋枯病抵抗性の品種間差異

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  • Varietal differences in the resistance to sheath blight of rice

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高温期に早生から晩生まで出穂する鹿児島県での紋枯病抵抗性検定では,早晩性の影響に関係なく抵抗性の評価が可能である.晩生・長稈品種は紋枯病被害度が小さくなる「発病回避現象」があるといわれているが,早晩性や草丈と発病度との明確な相関はみられなかった.紋枯病抵抗性には明らかな品種間差異が認められ,WSS3を"強",北陸糯181号を"やや強",夢十色を"中",日本晴とヒノヒカリを"やや弱",ミネアサヒと初星を"弱"の抵抗性判定指標に選定した.本試験で供試した品種系統で,抵抗性強と判定されたものは4%と少なく,インド型飼料イネなどの他用途米であった.また,これらの形質には晩生・長稈への偏りはみられなかった.

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