地震時受働土圧係数
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受働状態におけるスベリ面が地震時においても曲面となるという仮定のもとに, まずスベリ面を対数ラ線と直線からなる複合スベリ面と仮定して地震時土圧を求め, つぎにSokolovskiの塑性論を地震時に拡張して土圧を求めた。スベリ土塊に作用する力の釣合条件, ならびに壁面とランキン領域との両末端において, スベリ面が満足すべき境界条件を考えると, Sokolovskiの方法は対数ラ線法よりもすぐれていることがわかる。この研究では, 壁摩擦角, 裏込めの内部摩擦角, 擁壁の形状を変化させて, 対数ラ線法, Sokolovski法, 直線スベリ面法(物部地震時土圧)のおのおのによる地震時受働土圧係数K_<PE>とスベリ面の形状の比較が行なわれている。その結果, これら三者の差異は壁摩擦角を増大させるにしたがって明瞭に現われる。また, K_<PE>はもちろん地震力の大きさによって影響されるが, 上述の三者のおのおのが適用できる限界は, 壁摩擦角, 壁面ならびに裏込め表面の傾斜角によって支配されることを明らかにしている。
Journal
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 14 (4), iv-, 1974-12-15
土質工学会
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1541135670257898624
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- NII Article ID
- 110003913478
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- NII Book ID
- AN00173174
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- NDL Digital Collections (NII-ELS)
- CiNii Articles