2082 既存鉄筋コンクリート部材の炭酸化解析とその考察(耐久性)

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セメント水和生成物(Ca(OH)_2,C-S-H等)の炭酸化に関して,空隙水中の化学平衡に基づきpHによる評価を導入した炭酸化反応モデルを構築した。本論文は同モデルにより解析した結果と経年約32年の既存鉄筋コンクリート壁高欄の中性化深さ実測値とを比較し,構築したモデルは実構造物でも再現性があることを報告する。なお,本解析モデルは化学平衡を考える際にCa^<2+>だけでなく,その他のアルカリ成分も考慮し,拡散係数は実測値を用いるところに特色を有する。

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