緑肥作物の種類による土壌改良効果について

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  • Differences in Soil Improvement Effects of Four Green Manure Crops

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緑肥作物の種類による土壌改良効果について明らかにするため,エンバク・トウモロコシ・ヒマワリ・ダイズの4種の緑肥作物を栽培し,それらを緑肥として土壌中にすき込んだ後に,後作物としてハクサイとダイコンを栽培することにより,緑肥が土壌の物理性や作物の生育に及ぼす影響などについて調べた.緑肥をすき込んだ区では圧入抵抗が低下し,緑肥によって土壌硬度を低下させることができた.土壌硬度の低下に特に効果的であったのは,トウモロコシ緑肥とヒマワリ緑肥であった.また,土壌含水率を高める効果の高いのは,トウモロコシ緑肥とヒマワリ緑肥であることが分かった.また乾燥密度は,すき込み2ヶ月後には緑肥区では低下し,特にトウモロコシ緑肥区で低かったが,後作物の栽培後には対照区と差がみられなかった.後作物の生育からみると,ハクサイの栽培には,トウモロコシ緑肥とエンバク緑肥の導入が効果的であることが分かった.特にエンバク緑肥はすき込み量が少なかったにもかかわらず,すき込み量の多かったトウモロコシ緑肥と同程度の効果がみられることが分かった.一方,ダイコンの栽培には,ヒマワリ緑肥とダイズ緑肥が効果的であることが分かった.

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