圧気シールド工事に伴う酸素欠乏(酸欠)および地中有害ガスの調査について
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説明
都市地下建設工事における酸欠事故は最近大きな社会問題となっている。著者らはシールド工事現場7か所を対象として, 地盤内に空気を圧送する方法により酸欠空気および地下有害ガスの発生状況の調査を行ない, さらにシールド実施工時の圧気工法に伴う酸欠空気の程度および漏出範囲の調査を行なった。それらの一連の調査結果から(1)空気を圧送した場合の酸欠空気, 地中有害ガス発生の有無および程度は送気時間および送気地点との距離と密接な関係があること, (2)圧気により平常の酸素濃度になっている状態でいったん断気すると酸欠地盤状態に戻り, 送気を再開すると酸欠空気が発生すること, (3)メタンの発生する地盤においては酸素濃度の低下に伴ってメタン濃度が増加し, この状態で換気などにより新鮮な空気を適量混合すると爆発の恐れが生ずることなどが明らかになった。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 16 (3), i-, 1976-09-15
土質工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1541417145234655104
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- NII論文ID
- 110003913786
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles