杭打機械の騒音・振動対策の可能性
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打撃式杭打による騒音・振動を低減させることの可能性を調べるため, 理論解析および実験を行い, その結果について報告している。まず, この研究の経緯を説明し, 騒音・振動対策のため開発されてきた, いわゆる対策工程は, 施工が複雑で費用も高いなどの欠点をもつことを指摘している。理論解析は, ラム, クッション材, 杭からなる単純な力学モデルを設定して行い, ラムの質量M, クッション材のばね定数K, ラムの落下高さHと, 発生する騒音の音圧レベル, 振動の加速度レベルとの関係を調べている。その結果, Mを大きくしてHを小さくすることにより, 杭の打込み能力を失わずに騒音レベルを小さくできる可能性があるが, 地盤の振動に関しては, 対策の余地がないと述べている。更に, クッション材として水グリコール系の緩衝液を用いた打撃式杭打ち実験機で試験を行い, 単純なモデルを用いたにもかかわらず理論解析の結果が妥当であり, 打撃力を緩衝させるだけでも騒音レベルを15~20dB低減させることができると述べている。
Journal
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 24 (2), viii-, 1984-06-15
土質工学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1541417145234909952
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- NII Article ID
- 110003959464
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- NII Book ID
- AN00173174
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- NDL Digital Collections (NII-ELS)
- CiNii Articles