妊娠・分娩と更年期障害の関連性に関する研究

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  • The Influence of Pregnancy and Delivery on the Climacteric Symptoms

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過去に経験した妊娠・分娩が後の更年期障害の発症に関与するか否かを解明する目的で, 出産経験をもつ更年期女性を対象に聞き取り調査を行った. 高い簡略更年期指数を示した更年期障害群において, 高率に認められた項目間の関連性を, 主成分分析により統計学的検索を加えた. その結果, 調査項目の総合指標として挙げられた, 妊娠・分娩時の異常, 内分泌因子(月経歴, 妊娠・分娩歴など), 性格・心理的因子(医療従事者に対する印象, 授乳・育児のやりがいなど)は, 更年期障害発症に有意な影響を及ぼすことが示された. つまり三つの因子の主成分スコアは, 簡略更年期指数との間に有意な相関関係を示した(p<0.001~0.05). 一方, 今回の対象では, 社会的環境因子と更年期障害の発症には明らかな関連性は認められなかった.

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