"終戦前後に出版された医学書の二,三について"

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  • Reviewing a few medical books published around the end of the war

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抄録

"昭和20年3月10日は東京大空襲で江東地区全滅,23万戸焼失,ついで14日は大阪の大空襲により市の中心部13万戸焼失,4月1日米軍沖縄に上陸,5月4日ベルリン陥落,8日ドイツ無条件降伏,ついで8月15日日本も降伏,国民生活は混乱と虚脱におちいり,極度の窮乏生活のもとにあえぐ,従って終戦前後の項に出版された医学書,歯学書はその発行部数も少ないうえ,当時燃料に使用したりして残部が少なく,むしろ今日では稀観本として価値がある.そこで,少なくとも昭和20年と同21年に出版された医学書について中野操著,増補日本医事大年表よりしらべると次の如くである.昭和20年は服部敏良:奈良時代医学の研究の一冊のみ,昭和21年は沢瀉久敬:医学概論,大鳥蘭三郎:明治の医学,中里竜暎:日本看護史,森於菟:解剖刀を執りて,大田正雄:日本の医学,杉靖三郎:科学のふるさと,永井隆:長崎の鐘の七冊である.これらと私達の蔵本から終戦前後に出版された医学書について特に序より考証を試みる."

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