G-5 冬期に自宅でのエアコン利用による室温変化が終夜睡眠に及ぼす影響(セッションG 住まいの環境・デザイン)

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タイトル別名
  • G-5 The effects of thermal condition by air-conditioning at home on sleep in winter

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抄録

温熱環境が睡眠に与える影響は大きいが、冬期は寝具や寝衣により寝床内気候が形成されるため低温環境で就寝しても睡眠に差がみられないと報告されている。実験室実験では寝床内気候の調整、自宅実測では睡眠実態調査を目的とした既往研究が多く、寝室の温熱環境のみに着目した例は少ない。そこで本研究は冬期に各被験者宅でのエアコン利用が終夜睡眠時の生理・心理反応に及ぼす影響についての比較・検討を目的とした。健康な青年女性7名を被験者とし、日常)及び2条件(就寝時/起床時)のエアコン利用を設定し、8時間終夜睡眠実測を行った。枕元・寝床内の環境温湿度、脳波・皮膚温・心拍数・体動量等の生理量を測定し、睡眠前後の温冷感申告・OSA 睡眠調査票等の心理申告を得た。就寝時のタイマー利用において入眠期の皮膚温や直腸温、心拍の変動に影響がみられた。就寝後、変動が平衡状態に移行すると、条件間に有意な差はみられなかった。エアコンのタイマー利用よりも、寝床内気候が温冷感や央適感に影響しており、既往研究と同様の結果が得られた。 OSAより睡眠の質に条件間の有意差はみられなかった。

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