埋立工事と環境問題

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住宅地造成の残土を埋立て土砂として利用した神戸港東西海面埋立て地造成工事およびポートアイランド造成工事において実施した環境対策について報告している。この環境対策は, 次の6項目に大別される。1.河川および流出土砂対策 : 河川改修, 砂防ダムの新設, 既設砂防ダムのかさ上げ, 砂だめますの造成, 流域変更, 洪水調節池による工事中の流量調節, 洪水調節池および集水面積の変更による工事後のピーク流量調節。2.崩壊斜面対策 : 総合的調査に基づき, 予想崩壊池および崩壊土砂量を推定し, 各個所ごとに防災対策を実施。3.切取り斜面・盛土斜面の安定 : コンクリート擁壁・ノリわく工による保護, 水抜き孔の設置。4.切取り地対策 : 山の一部あるいは山のりょう線の残存による景観の保持, 人工丘陵のりょう線に起伏をつけることによる景観の開発, 植生に関する配慮, 切取りによる風向の変化に対する配慮。5.埋立て地対策 : 緑化の促進, 各種レクリエーション施設の配置, 景観の開発, 埋立て地利用企業の選択。6.工事中の騒音・振動に対する対策 : 騒音・振動などの少ない施工法の選択など。

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