メヒシバの発芽と初期生育に及ぼすハーブの他感作用

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タイトル別名
  • Allelopathy Effect of Various Herbs on Germination and Seedling Growth of Henry Crabgrass

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説明

他感作用は, 一般的に雑草繁茂による作物の生育阻害や連作障害の要因の一つとして, また自然生態においては植生遷移の要因の一つと考えられている.他感作用の研究では, まず, その現象が自然生態の中や草地等の実際現場での観察から類推され, 光や水や栄養素の競争等によるのではないことが明らかにされた後, その原因物質の同定が行われ, この物質が実際に作用していることが証明されて初めて他感作用であると実証される.これまでに他感作用を示唆する現象については, レタスに対する雑草や薬用植物の他感作用を扱った研究等多数あるが, ハーブの他感作用を利用した雑草防除法の研究は少ない.ハーブの中には, 抗菌, 防虫効果に関する多様な特性を有するものがある.ドクダミのように他の植物種の発生が少ない純群落を形成する例があり, これらは他感作用が強いと推測される.このようなハーブの特性を利用して, 雑草を生物的に防除できれば, 減農薬, 省エネルギー栽培につながる環境にやさしい農法を開発することが可能である.そこで, 本研究では43種のハーブを用い, バイオアッセイによって他感作用候補植物の検索を行った.

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