発生時期別にみた陸稲のプロフィル要素根とその他の根群の走向角
書誌事項
- タイトル別名
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- Growth Direction of Prophyll Root and Others Emerged at the Same Growth Stages
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説明
水ストレスによって著しく生長や収量が低下する陸稲では, 耐旱性を高めることが育種の最重要課題となっている.なかでも深根性は, 育種の現場で最も重要視されている形質のひとつである.圃場で生育した陸稲では, 最も深くまで伸長した根(最深根)の過半数以上がプロフィル根によって占められていた.我々は, プロフィル根とそれ以外の根群との生理・生態的な特徴を比較することによって, 陸稲の深根性機構の一端を明らかにすることができるのではないかと考えた.イネ科作物では, 根の伸長方向, すなわち重力屈性の程度が, 根の深さと深く関わっていることが指摘されている.水稲では, プロフィル根は直下方向へと伸長することが知られている.したがって, 陸稲においてもプロフィル根は, 他の根群よりも強い正の重力屈性を示すことが充分予測できる.本報では, この機作を明らかにする第一歩として, まずプロフィル根の形態的特性, すなわちプロフィルから発生する根が, 同時期に発生する他の根群に比べてより直下方向へと伸長するのかどうかを確かめることを目的とした.また, 水稲では, 太い根ほど直下方向へと伸長するという関係が知られているため, プロフィル根とそれ以外の根群において, 根の伸長方向と直径の関連性についてもあわせて検討した.
収録刊行物
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- 日本作物学会東海支部会報
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日本作物学会東海支部会報 1-3,
日本作物学会東海支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1542261570230989440
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- NII論文ID
- 110001796310
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- NII書誌ID
- AN10294131
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles