平面排水材「カルドレーン」による地下排水について

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説明

排水工の確実性の向上, 省力化, 工期短縮の目的で作られた平面排水材「カルドレーン」の排水特性に関する現場実験, 施工例, および, 排水工として使用することの可能な応用例などについて述べている。カルドレーンは, 直径0.5~1.5mmの穴のあいた有孔シートと不透水性シートを張り合わせた片面透水板であり, 有孔シートと不透水性シートの間には7mmのすき間がある。有孔シートを通過した水は, このすき間を通って排水されることになる。また, これまでの実験によれば, 有孔シートが透水係数1×10^<-4>cm/sec以上の土砂と接する場合には目詰まりを起こさない。トラックやブルドーザーなどが直接カルドレーン上を走向すれば破損の危険があるが, 10~30cmの土カブリさえあれば重機の走行に対しても十分な強さを持っている。盛土中のサンドマットの代用や, 道路の路床路盤の排水, 擁壁・橋台・カルバート・トンネルなどの裏込め排水, および, しゃ断排水などに有効である。材質はプラスチックであるので耐久性にも富んでいる。

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