OWS山留め壁にかかる側圧と変形 : サンワ東京ビルの実測結果
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説明
サンワ東京ビルの地下工事においてOWS-SOLETANCHE工法によって施工した場所打ちRC壁が山留め壁として採用された。現場は神田川下流に発達したチュウ積谷に位置しており, 掘削深さが24mにおよぶため, 地下工事の安全管理と設計施工上の基礎資料を得る目的で行なった各種測定のうち山留め壁に作用する側圧と変形について報告する。土圧および水圧の測定はこれまでに著者らが行なってきた壁の施工時に計器を埋め込む方法により, また変形の測定は山留め壁内に埋設したガイドレール付きの塩ビパイプに傾斜計をそう入する方法によった。測定の結果側圧は深さに比例する三角形分布を示し, 長期の側圧係数として0.6~0.8,掘削中の側圧係数として0.5~0.6が得られた。また変形については, はじめ片持バリのような変形性状を示し, 掘削工事が進むにつれて弓形の変形に移行してゆく。当地のように軟弱層が厚くタイ積する場所では1次掘削で生ずる変形が比較的大きいため, その対策が必要である。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 16 (3), ix-, 1976-09-15
土質工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1542543045141502208
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- NII論文ID
- 110003913818
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles