PIP杭の支持力機構に関する研究(その4) : シルトと砂礫の2層地盤(人工地盤)における杭体強度の検討
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説明
本報では, 杭体の強度を検討するために, 特に軟弱なシルトと締まった砂礫の2層地盤を人工的に作り, この中に杭を施工し, 施工状況を記録し, 杭体を手掘りしながら地盤や杭の状況などを調査した。掘り出された杭体は, 輪切りにして断面の状況を調査し, コアーを採取して圧縮試験をし, 主として1)フレッシュモタルの圧縮強度, 2)杭径と杭の形状, 3)杭体強度と深度の関係, 4)杭体強度と地盤の関係, 5)杭体強度を決める要因, 6)圧縮強度と単位体積重量, と弾性係数の関係などについて考察した。その結果, 所定の杭体を施工するうえで最も条件が悪い地盤の一つであると考えられるような地盤でも, 1)杭径はオーガーの実径以上で, 2)杭体強度は設計強度を十分満足していること, 3)杭体強度を決める主な要因は, プレパクトモルタルの地盤への脱水現象による水セメント比の変化を深さ方向の圧力差から生じる気泡率の変化であること, などを示している。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 20 (4), iii-, 1980-12-15
土質工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1542824520118368896
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- NII論文ID
- 110003959333
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles