完全寛解後に緩徐な血清AFP値の上昇に伴って再発肺転移を認めた肝芽腫の1例

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  • A Case of Hepatoblastoma with Early-phase Lung Metastasis

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症例は,5歳男児.肝芽腫(PRETEXT III,病期II)の診断で,化学療法と肝右葉切除術にて完全寛解を得た.寛解後5か月時から血清AFP値の緩徐な上昇を認め,寛解後11か月時の胸部CT検査で,右肺に5mm大の腫瘤を認め,肝芽腫の再発肺転移と診断した.肺切除後の補助療法に使う効果的な薬剤の選択を行った後に,肺部分切除術を施行した.術後補助化学療法を2回施行し,肺部分切除術より1年を経過したが再発は認めていない.

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