雨による土砂崩れ発生の原因 : 南九州しらす台地の場合について考える
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説明
降雨が原因でしらす台地に発生する土砂崩れの実態を崩壊斜面の土層構成を主にした地質学的視点から論じたものである。しらす台地を構成する地質構成物と地質構造の一般的特徴について述べている。しらす台地における土砂崩れは, 自然的原因, 人為的原因, および, 社会基盤の質的構造的変化などによって生ずるとしている。自然的原因に起因するものとして, 崖基底部の洗掘, 風化しらすの崩落に伴うローム軽石層の崩壊, ローム軽石層の崩壊に伴う風化しらすの崩壊, 山腹斜面上の崖錐堆積物の崩壊, 鉄砲水を伴うしらす土石流などを挙げている。人為的原因に基づく崩壊とは主に開発地域において生ずるもので, 表土削はく, 地山開削, しらす土工時の排水処理, および, 土取り場と土捨場管理などに関係するものとして崩壊を10種類に区分している。しらす土砂崩れの特徴は, しらす台地特有の土層構成に影響されるというのが著者の主張である。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 20 (3), v-, 1980-09-15
土質工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543105995095073664
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- NII論文ID
- 110003914574
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles