31. ノースリッジ地震と阪神大震災から学ぶ交通システムの危機管理
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説明
1994年1月17日未明,ロスアンゼルス市域を襲ったノースリッジ地震では大幹線フリーウェイが数カ所にわたって損壊し社会的経済的活動に大きな影響を与えた.しかし,災害対策の初動体制の良さとよく組織された交通運用システムがうまく機能し,地震後の混乱がきわめて少なかった.これは災害管理の成功事例として位置づけられる,本稿では,迅速な被害状況の把握活動,交通運用策の戦略策定,代替路の確保,Traffic Managementの実行,公共交通サービスの増強,広報・情報の提供,復旧工事の促進など,災害管理パッケージとでもいうべき一連の対策について報告するとともに,カリフォルニア州の危機管理が成功した要因と,今後我が国が進めなければならない災害管理について,阪神淡路大震災の事例をふまえて考察している.
収録刊行物
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- 地域安全学会論文報告集
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地域安全学会論文報告集 243-250,
地域安全学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543105995101516416
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- NII論文ID
- 110007152428
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- NII書誌ID
- AA11250264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles