Percoll撹拌密度勾配法のAIH (配偶者間人工授精)への応用とLife table法による妊娠率の検討

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  • A Continuous-step Density Percoll Gradient for Use in AIH and Life Table Analysis of Pregnancy Rates

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Percoll撹拌密度勾配法によって精子を洗浄濃縮しAIHに応用した. 本法の有用性を検討する目的で, 妊娠率をLife table法によって分析した. 1. Percoll撹拌密度勾配法により精子を洗浄濃縮した結果, 平均精子濃度は28.8×10^6ml (原精液)から40.9×10^6ml, 平均精子運動率は52.4%(原精液)から77.0%へとそれぞれ有意に改善した. 2. 精子減少症, 精子無力症, 頚管因子そして機能性不妊の適応で119名の患者で延べ640周期においてAIHを施行して, 37例に妊娠が成立し, 妊娠率は31.3%であった. Life table法によって分析すると, 累積推定妊娠率は13周期で0.652に達した. 3. 不妊因子別累積推定妊娠率は, 12周期では男性因子0.494, 頚管因子0.745であった. 4. 機能性不妊では, 12周期における累積推定妊娠率は0.355で最も低かった. 5. 妊娠分娩経過は24例が分娩を終了生児を得たが, 7例(18.9%)は初期流産であった. 以上の結果より, Percoll撹拌密度勾配法はAIHにおける妊娠率の向上に有用であることが示された.

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