中学校での脂肪の消化を理解する実験教材開発のための基礎的研究
書誌事項
- タイトル別名
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- A Fundamental Study to the Experimental Teaching Material Development Learning about Digestion of Triacylglycerol
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説明
1947年以降の学習指導要領に基づく小中学校の検定教科書には,「脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解される」ことを観察・実験を通して学ぶ教材実験や記述はなく,本文中に分解生成物についての記述がある程度だった。また,教員向け実験マニュアル本や理科授業実践記録が掲載されている文献などにも,脂肪が消化されることによって生じる分解生成物を確認する教材実験や授業実践の報告は無かった。そこで,中学校程度の施設,設備ならびに中学生程度の観察実験技能で簡単に確認できる,脂肪の消化を理解する教材実験開発に必要な基礎的な実験を行った。その結果,脂肪消化酵素が含まれている胃腸薬を素に人工消化液を調製し,基質としてオリーブオイル,分解生成物であるグリセリンの検出にナトリウム-銅(II)-グリセリン錯体法を用いることで,脂肪が消化され,グリセリンが生成することを確認することができた。
収録刊行物
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- 日本理科教育学会北海道支部会報
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日本理科教育学会北海道支部会報 7-12, 2005-12-20
日本理科教育学会北海道支部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543387470069234560
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- NII論文ID
- 110005998660
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- NII書誌ID
- AN10353809
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles
- KAKEN