新生児B群溶連菌(GBS)感染症の現状
書誌事項
- タイトル別名
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- Recent Status of Group B Streptococcal (GBS) Infection of Newborn in Japan
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説明
新生児B群溶連菌(GBS)感染症は, 新生児期の細菌感染症の中で最も頻度の高い疾患であり, 死亡ないし後遺症を残す疾患として知られている. GBS感染症の最近5年間における発症例の動向, 発症危険因子, 予後をアンケート調査によって調査した. その結果, 発症例は年ごとに増加していた. 危険因子となる分娩時異常が認められたのは, 早発型で58%, 遅発型で28%であった. 予後をみると, 全症例372例中死亡ないし後遺症を残した例は, 早発型で63例20.8%,遅発型で27例39.1%となり, 全体としては90例24.2%で, 発症例の約1/4が予後不良という結果であった. これらの結果は, 新生児GBS感染症を予防する対策が今後必要であることを示している.
収録刊行物
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- 日本産科婦人科學會雜誌
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日本産科婦人科學會雜誌 46 (6), 497-502, 1994-06-01
日本産科婦人科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543387470102757632
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- NII論文ID
- 110002110978
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- NII書誌ID
- AN00190060
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles