フィルダムのアスファルトセンターコア

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アスファルト混合物をフィルダムのセンターコアとして用いるとき, それが備えていなければならない各種性状を明らかにするとともに, 北海道電力武利ダムにアスファルトコアを採用するにあたって検討した種々の事項を述べたもの。すなわちアスファルトをセンターコアとするとき検討すべき項目は, 遮水性(透水係数, 水圧による流出の有無, はく離), 安定性(変形の追従性, せん断破壊), 接合部の挙動(付着性, せん断破壊)であるとし, これらを武利ダムを例にとって詳細に検討した。その結果, (1)土質コアに代わってアスファルトコアを十分安全に用いることが可能, (2)コアの破壊に対する安全性を検討する手法を示した, (3)接合部近辺には変形特性の優れた混合物(グラベルマスチック)を用いるべきである, (4)任意の変形特性, 強度特性をもつ混合物を製作しうることからコア材に非常に適している, (5)コア用アスファルトコンクリートのおよその粒度範囲を規定した, (6)空隙率を約3%以下にすれば10^<-8>cm/s程度の透水係数となり, これ(空隙率3%)を施工管理基準とすればよい, などの結論を得た。

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