ケーソン工事における環境対策例
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抄録
ニューマチックケーソン工法は多量の圧縮空気を必要とするため, 大きな圧縮空気設備を要し, その振動, 騒音が公害問題となっている。また, 圧気された作業室内の掘削土砂を大気圧下に排土するための圧気のコントロールは, エアーロック装置によって行われる。特にこの際の減圧のための排気音は, 短時間ではあるが, かなり大きなものとなる。ケーソンコンプレッサの防振として現在一般に実施されている方法は, 防振ゴム, 金属ばね, 空気ばね等の弾性体で機械を支持して, 機械は少々振動しても弾性体で振動を絶縁し, 基礎にほとんど振動を与えないという方法である。防音については, 厚さ3.2mmの鋼板に厚さ100mmのグラスウールの吸音材を張付けた防音板材でできた防音ユニットハウスでコンプレッサを囲うことでかなりの遮音効果があった。エアロックの排気音対策として排気用消音機が使用される。この消音機は排気ダクト形で, なお膨脹性の特性を持たせたもので, 音の吸収, 反射, 共鳴吸収を利用したものである。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 23 (1), ii-, 1983-03-15
土質工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543668945048561536
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- NII論文ID
- 110003985045
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDL-Digital
- CiNii Articles