3-(3-chloro-4-chlorodifluoromethylthiophenyl)-1, 1-dimethylurea(クリアサイド^[○!R])の水田土壌における分解

  • 高瀬,巌
    Agricultural Chemicals Institute, Nihon Tokushu Noyaku Seizo K.K.
  • 中原,武良
    Agricultural Chemicals Institute, Nihon Tokushu Noyaku Seizo K.K.
  • 石塚,皓造
    The Institute of Physical and Chemical Research:(Present Address)The University of Tsukuba, Institute of Applied Biochemistry

書誌事項

タイトル別名
  • Degradation of 3-(3-chloro-4-chlorodifluoromethylthiophenyl)-1, 1-dimethylurea (Clearcide^[○!R]) in Paddy Soils

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抄録

除草剤, 3-(3-chloro-4-chlorodifluoromethylthiophenyl)-1, 1-dimethylurea(クリアサイド^[○!R])の水田土壌中における分解を1位のメチル基を^<14>Cで標識した化合物と無標識化合物を用いて検討した.^<14>C-クリアサイドを水面施用したとき, 薬剤は速やかに土壌表層に吸着されるが, 土壌中の全放射能は時間とともに減少した.80%アセトニトリルで抽出された土壌中の放射能の大部分はクロロホルム可溶物であり, その大部分は未分解のクリアサイドであった.約9つの分解生成物が検出され, 主分解産物は1位のメチルが脱離したdesmethyl ClearcideとSが酸化されたClearcide sulfoxide, Clearcide sulfoneが同定され, ほかにdesmethyl Clearcideの酸化体などが検出された.一方, 土壌に強く結合される^<14>Cが存在し, 経時的に増加した.クリアサイドの湛水下, 水田土壌中での半減期は土壌間, 稲の栽培の有無ではあまり差は認めらず, 30∿40日であった.

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