泥水工法における泥水管理に関する研究(第14報) : 現場泥水の実態調査結果とその活用
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Abstract
泥水工法で地盤掘削に使用する泥水の性質は掘削中に変化するので, 適切な管理が必要である。泥水管理の方法には, 当社の大林式泥水試験法をはじめ, 二, 三の方法が提案されている。そこで, 地盤の異なる9現場において掘削孔内の泥水について実態を調査し, その結果をもとに適切な泥水管理について検討し, 以下の結果を得た。(1)掘削孔内の泥水の性質は, 掘削地盤の土質, 掘削機種, 泥水の調合によって変化する。なかでも, 微細粒子濃度, 粘性, 比重は主として掘削地盤の土質によって変化し, 脱水量, 砂分率, pHは各種の要因に複雑に影響されている。(2)泥水の粘性および造壁性(脱水量)は微細粒子濃度および塩類濃度の双方に支配されるため, 従来提案されているような, 粘性や脱水量で泥水の良否を判定することは困難である。(3)実態調査の結果から, 掘削地盤の土質に応じた泥水試験項目が設定できる。
Journal
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 15 (2), iv-, 1975-06-15
土質工学会
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1543950420025016320
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- NII Article ID
- 110003913517
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- NII Book ID
- AN00173174
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- NDL-Digital
- CiNii Articles