有機質土の性状と施工性に関する研究(その1) : セメント系安定処理による強度特性について
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説明
泥炭性有機質土を埋戻し材あるいは盛土材などの建設材料として利用する目的で安定処理実験を行い, その結果を報告した。実験に使用した有機質土は茨城県で採取された平均含水比ω=260%, 有機物含有量Lig=45%の腐植土で, これに混合材として, 生石灰, セメント, セメント+石こう(助剤), 及び普通土(川砂, 山砂, ローム)を用い, 学会で制定された安定処理土の試験方法に関するJIS原案を参考にしてモールド内で締め固めて, 混合率及び養生期間を変えた供試体を作成した。各種供試体に対して, 一軸圧縮, 三軸圧縮(UU試験), 含水比, pH, X線分析などの一連の試験を行った結果, 次の諸事項が明らかとなった。(1)生石灰, セメントの単独混合では含水比に対して寄与するが, 強度発現には効果がない。(2)セメント+石こうの場合には強度発現に及ぼす石こうの助剤としての効果が大きい。(3)その場合セメントと石こうの間に最適混合率が存在する。(4)川砂と山砂とが強度増加に及ぼす影響では山砂の方が大きい。
収録刊行物
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- 土質工学会論文報告集
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土質工学会論文報告集 20 (2), iii-, 1980-06-15
土質工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1543950420025198720
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- NII論文ID
- 110003914528
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- NII書誌ID
- AN00173174
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- NDLデジコレ(旧NII-ELS)
- CiNii Articles