侵入した飛翔性微小昆虫の室内粘着UVライトトラップへの反応

書誌事項

タイトル別名
  • Responses of Small Flying Insects to an Adhesive Light Trap after Invading a Room

この論文をさがす

説明

2003年に調べた結果,屋外から微小な飛翔昆虫が侵入した場合,室内に設置された粘着UVライトトラップで1時間以内に100%捕獲された種類から,1時間以内では全く捕獲されなかった種類まで,種々の捕獲率がみられた.一方,100%や0%の捕獲率であっても,侵入個体数が少数のものはデータの信頼性に疑問がある.そこで同様な実験を2004年に行い調査個体数を合併増加させて追加検討を行った.その結果,前回のトラップ捕獲率が0%で調査個体数不足の昆虫のうちコナジラミ,コバチ,クロバネキノコバエは,調査個体数の増加に伴い,それぞれ(4→25匹,84%),(1→6匹,50%),(3→13匹,39%)とトラップへの反応が検出された.一方,カ(イエカ)(2→17匹)は依然0%であった.前回の調査個体数が5匹以上の種類では,個体数が増加しても反応傾向に極端な変化はなかった.結局,ハヤトビバエ,小型ハネカクシ,コナジラミ,ヨコバイ,ノミバエ,ヌカカの反応性は高く,小型カメムシ,コバチ,小型チョウバエ,クロバネキノコバエ,小型ユスリカ,タマバエ,コマユバチ,野外性の小ガがそれに続く反応性を示した.オオチョウバエ(5%),ホシチョウバエ,セスジユスリカ,ガガンボ類,イエカ類(以上4種群は0%)は捕獲率が非常に低かった.

収録刊行物

  • 家屋害虫

    家屋害虫 27 (1), 13-17, 2005-10-30

    家屋害虫研究会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ