P-25 木材等のにおい刺激による脳血流量の経時変化(ポスターセッションII)

  • 萬羽,郁子
    近畿大学医学部環境医学・行動科学教室
  • 東,賢一
    近畿大学医学部環境医学・行動科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • P-25 Changes in cerebral blood flow caused by smelling the odor of wood

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抄録

近年、公共建築物や住宅等の居住空間への木材利用が見直されつつある。本研究では、木材のにおいによる心理・生理的な効果に着目し、近赤外分光法(fNIRS)を用いてにおい刺激が前頭葉42チャンネルの脳血流変化に及ぼす影響を検討した。健康な大学生13名を対象に、試料として4種の木材、ゴム、試料なしの6種類を提示した。主観評価では試料なしに比べ他の試料の臭気強度が高く、ゴムのみ不快側の評価だった。fNIRSの測定結果から、試料提示前後のoxyHbの変化からz-scoreを求めたところ、試料提示直後(10秒間)にポプラ合板のみ試料なし条件と比べて血流量が有意に上昇していた。放散量測定の結果より、本研究で用いたポプラ合板はホルムアルデヒドの放散量が高く関連性が示唆された。主観評価と脳血流変化の関連性はみられなかった。

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