音楽芸能の伝承において映像記録が果たしうる役割-徳之島の芸能を例に

書誌事項

タイトル別名
  • Role of Visual Recording in the Transmission of Performing Arts of Tokunoshima

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説明

急速な社会の変化に伴う民俗的な芸能の伝承の危機に際して,映像による記録の必要性が叫ばれ,実際に多くの映像記録が作成されるようになっている.しかし,記録作成やその活用の方法について,必ずしも明確な指針が確立しているとは言えず,映像記録が活用されずに眠っているケースもよく見られる.恐らく,その原因の 1 つは,芸能の伝承の過程に映像記録がうまく位置づけられていないことにあると思われる.そこで,私たちは,徳之島の芸能を例に,芸能の伝承者や地元の教育委員会の協力をあおぎ,関係者の意見を取り入れながら徳之島の芸能の映像記録を作成するプロジェクトを進めてきた.この発表では,この経験に基づき,望ましい芸能の映像記録とそのアーカイブのあり方について論じる.映像記録は,単に 「お手本」 として機能するばかりでなく,関係者同士の対話を生み出し,伝承へのモチベーションを高めていくきっかけともなる.伝承者らに利用しやすいアーカイブの構築こそが求められていると言えるだろう.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570009753020020224
  • NII論文ID
    110009831890
  • NII書誌ID
    AN1010060X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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