飼育実験下における銅線のナメクジに対する忌避効果(2)
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説明
林床を利用したきのこ類の露地栽培において,ナメクジMeghimatium bilineatumによる被害は軽視できない。外来種のチャコウラナメクジLimax marinatusでは銅に忌避効果が認められているが,他のナメクジ類に対する効果は解明されていない。そのため,銅線等の材料を用いて,属の異なるナメクジに対する忌避効果を検証している。前報では,飼育実験下において銅線のナメクジに対する忌避効果を確認し,バネ状に巻いたものを設置する立体的な配置が,単純に巻き付ける平面的な配置に比べて,体の大きな成体に対して効果的である結果を得たが,体の小さな幼体は,銅線のわずかな隙間を通過してしまい,効果を確認できなかった。今回は,その結果を踏まえて,前報と同様の実験系において,ナメクジの侵入阻止を目的とした銅線の設置方法の改良を試みると共に,木酢液の忌避効果についても検討したので報告する。
収録刊行物
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- 茨城県病害虫研究会報
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茨城県病害虫研究会報 (49), 28-30, 2010-03
茨城県病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570009753325339008
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- NII論文ID
- 220000161762
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- NII書誌ID
- AN00224344
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- ISSN
- 03862739
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles