ロシアとタタール世界 : キプチャク汗国の継承国家

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説明

バトゥーの西征を契機として13世紀半ばに成立したキプチャク汗国は,その後2世紀半の長きにわたってロシアを支配しつづけた(「タタールのくびき」)。このキプチャク汗国も15世紀半ばになると解体の道をたどり,その結果として大オルダ,クリミヤ汗国,アストラハン汗国,カザン汗国,ノガイ・オルダなどが誕生した。これらタタールの継承国家とロシア国家は,大まかに言って次の三つの基準において互いに異なっていた。すなわち,宗教(キリスト教-イスラム教),地理(森林-ステップ),経済(農業-遊牧)である。本稿では,この三つの基準を手がかりに継承国家それぞれの特徴を浮かびあがらせようと試み,そのうえでステップ=都市複合体としての夕夕一ル国家のありかたについて検討をくわえた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570291226842342400
  • NII論文ID
    110000469303
  • NII書誌ID
    AN10065429
  • ISSN
    09147543
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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