足羽山公園と西山公園にみる場所の政治学 : 福井県における近代公共空間の形成に関する考察(1)(歴史・意匠系)

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タイトル別名
  • The Political Viewpoints of "Place" in Asuwayama-Park and Nishiyama-Park : A Topological Study on Formation of the Modern Public Space in Fukui Prefecture (1)

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抄録

日本の公園とは、明治6年(1873)に初めて制度的に誕生した近代公共空間である。戦前の全国各地における都市公園の設置事業の多くは、近世から引き継ぐ名所・行楽地等の歴史的場所を行政的手続きから新たに指定し直したものであったが、生活の近代化(=洋風化)を演出する都市装置として受け入れられるとともに、時勢の動向を反映した政治的セレモニーを披露する活動場所でもあった。本稿は、福井県における近代公共空間の形成に関する考察の一報告として、福井市の足羽山公園と鯖江市の西山公園のそれぞれの成立史とその史的意味を究明することを通して、近代公共空間としての「公園」が有する機能性やその独特な性格を「場所の政治学」の視座から考察する。

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