OmniコンパイラによるOpenACCの試作
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説明
GPGPU などのアクセラレータによる高速化が注目されているが,そのプログラミングについては複雑であり,広いアプリケーションに対する適用を妨げてきた. OpenACC はコードの一部をアクセラレータにオフロードするための指示文ベースプログラミングモデルで,容易に記述が可能である. Omni コンパイラは, C と Fortran95 をソース変換するコンパイラインフラストラクチャである.本研究では, Omni コンパイラを用いて, OpenACC 指示文が挿入された C 言語のコードを NVIDIA 社の GPU プログラミング環境 CUDA の API を含むコードに変換することで, GPU を利用したアプリケーションを開発できるコンパイラを設計・試作した.その結果,行列積では CPU のみの場合と比較し最大約 2.9 倍, N 体問題では最大約 18 倍の高速化の見込みを得た.同時に,スレッドの割り当て方等の最適化について課題があることも分かった.
収録刊行物
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- 研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
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研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) 2012 (4), 1-6, 2012-09-26
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570291227964566656
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- NII論文ID
- 110009453370
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- NII書誌ID
- AN10463942
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles