福島県岩瀬牧場の近代化産業遺産としての再評価

書誌事項

タイトル別名
  • Revaluation as Heritage of Industrial Modernization in Iwase Farm, Fukushima Prefecture

説明

本研究の目的は福島県須賀川市と鏡石町にまたがる日本初の西欧式官営牧場の岩瀬牧場の歴史的な経緯を明らかにし、地域における近代化産業遺産としての複合的な価値を再評価することである。岩瀬牧場の成り立ちを7つの時期に区分して、事実経過を述べた。そして牧場内の近代化産業遺産としての資源を4つに分類し整理した。岩瀬牧場は近代化産業遺産としての有形の価値だけでなく、明治期の牧畜産業の技術、風景を海外から直接持ち込み導入した「西洋化」の事例として、無形の価値も併せた複合的価値をもっている。日本における畜産業の原型として開設され130年余の時間を経る中で、牧場景観としてランドスケープ的価値を有するに至った。開設当時の計画原理が日本における牧場景観の原点といえる。

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