Spin Off and Value Creation: Why "Focus" Creates Value

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  • スピンオフと企業価値創造 : なぜ「フォーカス」が価値を創造するのか

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◼多角化企業がスピンオフにより事業フォーカスを強化する事例が相次いでいる― 東芝の会社 3 分割は、大規模な日本企業としてスピンオフ計画を表明した初めての事例である― 世界的には、最近の GE やジョンソン&ジョンソンの事例など、スピンオフは事業再編の手段として以前から積極的に活用されている ◼スピンオフを行う理由で最も重要なのは「フォーカスの強化」である― フォーカスが価値を生むのは、多角化企業内部の複雑さの削減により経営キャパシティへの負荷を軽減し、企業内取引コスト(特に組織管理コスト)を削減することができるからである― その結果、スピンオフされた事業のみならず本体に残存する事業の価値も高めることができる ◼経営キャパシティへの負荷が重い、事業特性の相違が大きく、かつ業界環境の変化が激しい部門のスピンオフは価値を生みやすい― 但し、スピンオフされる事業は、一定以上の企業規模と良好な財務体質を持つことが必要である― スピンオフの実施には、取締役会へのアカウンタビリティ、さらには株主への受託者責任といったコーポレートガバナンスが重要である

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