陰茎陰嚢接合部切開によるpenile prosthesis挿入手術

書誌事項

タイトル別名
  • Penoscrotal Approach for Implantation of Penile Prosthesis for Impotence

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説明

penile prosthesis挿入手術は,勃起不全による男性機能障害の有効な治療手段として近年本邦においても注目されつつある。著者らは,本邦製のsemi-rigid hinged typeのシリコン製のdouble rod prosthesisを使用し,1981年9月より1983年10月までの間に23症例に対して本手術を施行した。23例中,当初の3例は経会陰式経路にて施行したが,残りの20例は陰茎陰嚢接合部切開による手術経路を独自に考案して好結果を得ている。本経路による術式は,深い脂肪組織の切開ならびに坐骨海綿体筋の切開を要する経会陰式の術式や,主要血管や神経を損傷する危険性のある陰茎基部背面切開による術式の欠点を補うものとして推奨に値するものと考えられる。また挿入したprosthesisの全長は163mmから218mmで,その平均は192.3mmであった。そのうち10例は65mmサイズ標示のprosthesis をさらに10mm以上短縮しており,本邦においては,55mmサイズ標示のprosthesisの需要も大きいと思われる。

収録刊行物

  • 北里医学

    北里医学 15 (2), 79-87, 1985-04-30

    北里大学

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