多導体伝送線路系のためのS行列の定義の拡張

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タイトル別名
  • Scattering matrix normalized to a nondiagonal reference impedance matrix

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説明

マイクロ波工学では,nポートの散乱行列(S行列)はn×nの対角な基準インピーダンス行列を使って定義される.後者は各ポートの基準インピーダンスを対角に並べた行列である.このようなS行列は,ポート間の干渉が無視できるような状況を記述するのに適している.だが,たとえば結合した2本のマイクロストリップ(4ポート)の各ポートをポートごとの基準インピーダンス(値は任意)で終端しても無反射にはできない.これは基準インピーダンス行列が対角行列に限定されているからで,非対角な基準インピーダンス行列も許容すれば結合伝送線路が関係する系も自然に記述できるようになる.このようにS行列の定義を拡張することを提案する.このように拡張されたS行列の応用としては,マルチポートのネットワークアナライザーのキャリブレーションの定式化等が考えられる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702911510912
  • NII論文ID
    110009712750
  • NII書誌ID
    AN10013185
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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