多導体伝送線路系のためのS行列の定義の拡張
書誌事項
- タイトル別名
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- Scattering matrix normalized to a nondiagonal reference impedance matrix
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説明
マイクロ波工学では,nポートの散乱行列(S行列)はn×nの対角な基準インピーダンス行列を使って定義される.後者は各ポートの基準インピーダンスを対角に並べた行列である.このようなS行列は,ポート間の干渉が無視できるような状況を記述するのに適している.だが,たとえば結合した2本のマイクロストリップ(4ポート)の各ポートをポートごとの基準インピーダンス(値は任意)で終端しても無反射にはできない.これは基準インピーダンス行列が対角行列に限定されているからで,非対角な基準インピーダンス行列も許容すれば結合伝送線路が関係する系も自然に記述できるようになる.このようにS行列の定義を拡張することを提案する.このように拡張されたS行列の応用としては,マルチポートのネットワークアナライザーのキャリブレーションの定式化等が考えられる.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
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電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 112 (459), 37-38, 2013-02-27
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570572702911510912
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- NII論文ID
- 110009712750
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- NII書誌ID
- AN10013185
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles