韻律・音韻の部分補正に基づく話者性を保持した日本人英語音声合成と英語習熟度が与える影響

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タイトル別名
  • English-Read-By-Japanese Speech Synthesis Preserving Speaker Individuality Based on Partial Correction of Prosody and Phonetic Sounds and Effects of English Proficiency Level on Its Performance

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説明

声質変換や HMM 音声合成を用いた日英間クロスリンガル音声合成は,同言語間の場合と比較して,話者性の低い音声を合成する傾向にある.これに対し我々は,日本人英語 (ERJ: English Read by Japanese) の利用,また,日本人英語の韻律誤りに対する韻律補正法により,話者性を強く反映しつつ自然性を改善する手法を提案している.しかしながら,評価者の母語と発話者の英語習熟度に対する補正法の影響の違いは十分に調査されておらず,また,日本人英語の白然性低下の要因である音韻誤りについても考慮されていない.本稿では,評価者の母語と発話者の英語習熟度が韻律補正の効果に与える影響を調査するとともに,新たに無声子音スペクトル置換に基づく音韻補正法を提案する.実験的評価により,(1) パワー補正による自然性の改善効果は,英語母語話者による評価において顕著に見られること,(2) 英語習熟度に関わらず,韻律補正法により自然性が改善すること,(3) 音韻補正法も自然性改善に有効であることを示す.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570572702916817408
  • NII論文ID
    110009877335
  • NII書誌ID
    AN10442647
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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