発情・排卵の同期化による定時人工授精技術(1)

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放牧牛群の煩雑な繁殖管理の効率化を図るために、発情看視を行わず授精適期を判断することなく、定時ホルモン処置による発情・排卵の同期化後の定時人工授精技術について検討した。供試牛黒毛和種22頭(未経産:10頭、経産12頭)を用い、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)やホルモン様物質であるプロスタグランジンF2α(PGF2α)等のホルモンを処置することによって、発情・排卵を同期化した後、発情を看視せず、また、授精適期を判断することなく、定時に全頭を人工授精した。供試牛22頭の受胎率は、68.2%(15/22)、うち未経産牛は70.0%(7/10)、経産牛は66.7%(8/12)であった。なお、経産牛の分娩から人工授精を実施するまでの経過日数は、52.3±2.0日であった。ホルモン処理開始から授精まで24日間で、全頭に人工授精可能なため、分娩後28日目からホルモン処置を開始すると52日目で人工授精可能で、その約65%が11ヶ月で一産することが可能になる。

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