Ｂｉｒｔ‐Ｈｏｇｇ‐Ｄｕｂｅ症候群の１例

貞政 裕子, 池上 望, 康井 真帆, 矢口 均, 比留間 政太郎, 小原 宏之, 木村 鉄宣

Ｂｉｒｔ‐Ｈｏｇｇ‐Ｄｕｂｅ症候群の１例

J-STAGE

貞政裕子

順天堂大学医学部付属練馬病院皮膚・アレルギー科
池上望

順天堂大学医学部付属練馬病院皮膚・アレルギー科
康井真帆

順天堂大学医学部付属練馬病院皮膚・アレルギー科
矢口均

順天堂大学医学部付属練馬病院皮膚・アレルギー科
比留間政太郎

順天堂大学医学部付属練馬病院皮膚・アレルギー科
小原宏之

東京都
木村鉄宣

札幌皮膚病理研究所

書誌事項

タイトル別名

A Case of Birt-Hogg-Dube Syndrome

説明

35歳，男性。20歳頃より顔面，頚部などに丘疹が多発してきた。初診時の現症は顔面，頚部に常色ないし淡褐色調，径1-3mm程度の表面が平滑な充実性丘疹が多発していた。また，頚部にacrochordonを多数認めた。病理診断はfibrofolliculomaとtrichodiscomaであった。胸部CTで肺多発性嚢胞を認めた。Birt-Hogg-Dubé症候群(以下BHD症候群)と診断した。BHD症候群は常染色体優性遺伝でfibrofolliculoma，trichodiscoma，acrochordonを3徴とする。また，さまざまな内臓疾患を合併するため，定期的な検診が必要と考えられる。