Rise in Body Temperature at High Altitude

IR

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  • Kamikomaki, Norihiro

Abstract

滞在地の標高と体温の関係、急性高山病(AMS)スコア(最高20点)と体温の関係、動脈酸素飽和度(SaO2)と体温の関係について検討を行い、最高標高に到達する前の平均体温と到達時の体温とをPearson相関係数を用いて比較した。対象はカラコルム山脈のMuztagh Ata(北側最高標高7,184m、南側最高標高7,546m)の探検隊メンバー男性9名(年齢28〜60歳)で、4名は北側頂上に、4名は南側頂上に登頂し、残りの1名は南側キャンプ(標高約6,000m)に到達した。その結果、標高と体温、AMSスコアと体温、SaO2と体温との間に有意な相関が認められ、最高標高に到達前の平均体温は到達後の体温よりも有意に高かった。体温上昇に伴いO2解離曲線は右にシフトし、末梢組織へのO2放出が促進されていたことからも、体温上昇はAMS重症度の指標の一つになると考えられ、高地順応後に体温は低レベルにまで低下となった。

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