高精度宇宙望遠鏡用直動機構の開発: 真空環境下での多数回駆動性能評価

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タイトル別名
  • Development of Linear Motion Mechanism for High-Precision Space Telescopes: Performance Assessment with a Large Number of Operations in Vacuum Environments

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説明

高精度の天文観測を行う高解像度の大口径宇宙望遠鏡にとって, 焦点面検出器上の観測像に最適なピントを合わせるための直動機構が必須である. 現在検討中の次世代太陽観測衛星(Solar-C)に搭載される光学磁場診断望遠鏡(SUVIT)についても, 各焦点面観測装置に焦点調節機構が必要である. この望遠鏡(口径〜1.4m)が0.1 秒角もしくはそれ以上の解像度を達成できるために, 我々は焦点調節機構(FMA)と呼ばれる直動機構の国内開発研究の新規化を進めてきた. FMA は望遠鏡の性能実現において極めて重要な部品の一つであり, 長寿命・高信頼性が求められる. 望遠鏡のシステム設計に対しても, ミッション開発の初期段階において長寿命性能の検証を行い, FMA 開発の目処を立てておくことは不可欠である. そこで, FMA の試作品を開発し, 真空環境下にて長寿命性能の検証を行った. 2 種類の駆動レンジに対して前後への往復運動を10 万回以上問題なく行えることを確認した. この達成した駆動回数は, ミッション期間中に軌道上で想定される駆動回数の5 倍以上に相当する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1570854177857998336
  • NII論文ID
    110009894215
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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