レイリー分布を用いたWi-Fi電波強度分布に基づく少数標本時位置推定
書誌事項
- タイトル別名
-
- Wi-Fi Based Small-sample-size Positioning using Rayleigh Distribution
この論文をさがす
説明
Wi-Fi 電波強度を用いた位置推定において,電波強度の揺らぎを考慮して,電波強度分布の一致度から位置を推定する場合,少数回の観測では十分な電波強度分布が得られず,推定精度が低下する問題がある.そこで本研究では,電波強度分布に,通信理論において,多重経路で受信機に到達する散乱信号のモデルに使われるレイリー分布を用いることで,少数回の観測でも精度の高い位置推定を実現することを目指す.電波強度分布にレイリー分布を想定した場合とガウス分布を想定した場合とを比較した結果,観測回数 2 回の場合の位置推定精度を表す F 値は,レイリー分布利用で 0.770±0.235,ガウス分布利用で 0.055±0.054,5 回で同じく 0.871±0.174 と 0.647±0.195 となった.従って,レイリー分布を利用することで,少数回の観測でも高い精度で識別できることが確かめられた.また,レイリー分布は 1 サンプルでも分布の推定が可能であり,F 値で 0.522±0.235 の精度を得た.
収録刊行物
-
- 情報処理学会研究報告. MBL, [モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会研究報告]
-
情報処理学会研究報告. MBL, [モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会研究報告] 2014 (23), 1-8, 2014-03-07
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1570854177859788800
-
- NII論文ID
- 110009676732
-
- NII書誌ID
- AA11851388
-
- ISSN
- 09196072
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles